物流業界の平均年収は?企業によって年収格差がある?物流業界の平均年収は?企業によって年収格差がある?

コラム

物流業界の平均年収は?企業によって年収格差がある?

2016.12.03

経済のグローバル化やインターネット環境が整うにつれ、モノのやり取りが活発化して物流業界では人手不足の傾向が続いています。
物流業界に関心のある方にとっては、求人情報を見かけることが多いと感じる方もいるのではないでしょうか。

物流業界というと、全体としてそれほど高収入のイメージがないかもしれません。
しかし実際のところ、輸送するものや職種によって大きく年収が変化するのが実情です。
そのため、輸送するものや職種を絞って仕事を探すと、予想以上の高収入につながる可能性があります。
物流業界とひとくくりにせず、個別の事情をチェックすることが大切といえるでしょう。

ここでは、物流業界の平均年収や職種、性別や業態による収入の違いなどについて紹介します。
 

年代別の平均年収と職種の傾向

パソナキャリアが行った「職種別の年代ごと年収推移(詳細版)」によると、購買・物流の平均年収は462万円となっており、年代別にみると25~29歳が327万円、30~34歳が392万円、35~39歳が442万円、40~44歳が537万円、45~49歳が516万円、50~54歳が686万円、55~59歳が744万円とされています。※1

物流業界では実際の輸送業務に携わる人の数が多く、力仕事が占める割合も高い傾向があります。
そのため、20歳代から30歳代の若い世代については現場で輸送に携わる人が多い一方、40歳代より上の年代については物流の管理業務に携わる人の割合が高まってくると考えられます。

物流業界の給与については年功序列を採用する企業が比較的多く、20歳代から30歳代前半にかけての若年層ではそれほど高収入とはいえません。
40歳代になるといったん年収が頭打ちになる傾向がありますが、50歳代に差しかかるころから再び年収が上向きになってくるといえるでしょう。
そのため、長く勤務するほど収入面で有利になると考えられます。

※1:パソナキャリア、「~調査結果~職種別の年代ごと年収推移(詳細版)を発表」、2013年9月20日更新分
http://www.pasonacareer.jp/info/info_survey_004.html
 

性別によって差はあるの?

DODAが公表している物流業務の年収データによると、物流業務の平均年収は男性が476万円、女性が366万円とされていて、男性のほうが110万円高い結果となりました。※2
中央値で比較すると男性は416万円、女性は301万円となっていて、115万円の差が開いています。

stamping lines in a car factoryこれらのデータから、物流業界は男性に比べると女性の年収が低くなりがちであることがわかります。
女性の年収が低くなりがちな理由として、職種が男性と異なることや、勤続年数が短いため年功序列の多い物流業界では収入が抑えられることなどがあげられます。

現在のところ物流業界では女性の年収は低めですが、長く働き続けて管理職に到達することができれば、高収入を狙うことができるといえるでしょう。
最近では、物流業界の営業職にも女性が進出してきていますから、今後はさらに活躍の場が広がりそうです。

※2:DODA、「平均年収/生涯賃金データ2012職種別」、物流業務の年収データ
https://doda.jp/guide/heikin/2012/syokusyu/kikaku/013.html
 

同じ業界でもこれだけの差が!業態による違い

同じ物流業界のなかでも、企業の業態によって年収は大きく異なるものです。

年収ラボの「倉庫・運輸業界」平均年収ランキング平成26-27年版によると、年収1位は東京汽船で909万円、2位は乾汽船で829万円、3位は近鉄エキスプレスで788万円、4位は三菱倉庫で754万円、5位が宇徳で747万円という結果となりました。※3
さらに、6位は住友倉庫、7位は安田倉庫、8位が伊勢湾海運、9位が丸八倉庫、10位が三井倉庫HDとされています。
11位以降15位までは順に、郵船ロジスティクス、東洋埠頭、エージーピー、名港海運、日本トランスシティが名を連ねています。

これらの結果から、空輸や海運を中心として事業を展開する企業については、年収が700万円台を超えて高めの水準に達しているものがあることがわかります。
その一方で、個人向けの配送をメインとしている企業はランキングの上位にはみられず、年収がそれほど高くないことがうかがえます。

物流業界では業態の違いによって給与にも差が出てくるといえるでしょう。

※3:年収ラボ、「倉庫・運輸業界、企業別平均年収&売上高ランキング平成26-27年版」
http://nensyu-labo.com/gyousyu_soko.htm
 

年収アップのために必要なのは?

これまでみてきたデータから、物流業界で年収を上げるためには、同じ企業にできるだけ長く勤め、マネジメント層への到達を目指すのが近道と考えられます。
また、業態による年収の開きが大きいため、個人配送をメインとする企業に勤めている場合には、空輸や海上輸送をメインとする企業に転職することで、年収アップの可能性が高まるといえるでしょう。

さらに、物流関連企業では諸手続きに関する資格を所有していると評価が高くなることもあります。
通関士や運行管理者などの資格を持っていると転職でも有利になる可能性がありますので、積極的に取得を検討してみてはいかがでしょう。

なお、物流業界でもアウトソーシングの流れは加速しており、3PL事業を展開する企業でも年収がアップする可能性は高いと考えられます。
3PLに関しては医薬品や繊維、ガラスなどの分野で特に高い収益が確保できているようで、今後の動向が注目されます。

物流業界で高収入を目指すためには、空輸や海上輸送などの業態で長く働き続けることがポイントで、時代の変化に柔軟に対応している会社を選ぶことも重要といえるでしょう。

 

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