ホワイトカラーおじさんホワイトカラーおじさん

コラム

ホワイトカラーおじさん

2018.03.01

大変ご無沙汰いたしました。もう2月も終わってしまいましたね。お元気でいらっしゃいますか?

先日は、大学の出身サークルで3年生主催の就活相談会にアドバイザーの一人として参加してまいりました。
流石に、普段お会いする社会人経験者と比べて会社や業界に対する知識や志望動機もあやふやなので少し不安を感じましたが、自分の就活時はもっとひどかったはずなので、仕方ないと割り切り、かなり丁寧に説明した・・・つもりです。

ご時勢なのか金融はあまり人気が無く、商社・コンサルなどのセクターがにぎわっていた気がします。
自分の子供の年齢なので、かなり世代ギャップもありましたが、OBということで気を遣っていいただき有難かったです。
因みに自分の娘も就活なのですが、私には何も聞いてきません。
まあ、世間の厳しさを嫌でも感じざるを得ない良い機会なので、彼女にはしっかり勉強してもらいましょう。

さて、今年に入って特徴的なのは、私が金融関係者なのかもしれませんが、フィンテック絡みの話題が多い気がします。
量子コンピュータ、AI、Bot(ロボット)、仮想通貨、ハッキングなど、もう新時代に向けて待ったなしになってきたようです。

 

HP_20180301そのような中で、先日は落合陽一氏の「日本再興戦略 (NewsPicks Book) 」を拝読しましたが、自分の後頭部を数回蹴られた位の衝撃を受けるとともに、自分はもう2世代ほど古い人種に属するので、日本の将来は彼らの世代に託すべきだと再認識を致しました。

まず、落合氏をご存知ない方のために簡単にご紹介すると、父は我々の世代にはおなじみのノンフィクションルポライターの落合信彦氏です。
まだ30歳という若さですが、現在は筑波大学に所属し、自分で資金を引っ張って来て、多方面の最先端テクノロジーの研究をしています。
本を読んだ上での人物像としては、政治・歴史・経済も語れるレオナルド・ダ・ヴィンチといったイメージで(実際に絵も描くようです)、本人の努力もすごいのでしょうが、自分の評価の中ではまさしく天才に属する人で、これからもっともっと世に出て行くべきリーダーの一人だと思います。

 

彼の主張を簡単にご紹介すると、


    • 日本は高齢化・人口減少時代に入っているがそれはチャンスである。
      なぜなら機械化により労働力が不要になっていくことに対して、ラッダイト運動のようなネガティブな圧力がかかりにくく、高齢化・人口減少のソリューションを生み出して海外に輸出する好機ともなり、若い人材に教育コストを多く掛けることができる。

 

    • 日本に西洋的なシステムを持ち込んでもフィットしない。
      それは、西洋がキリスト教の影響を受けて、個人が全能の神にいかに近づいていくかという思想の下に、個人の権利を最大化していくことが目標であるのに対して、東洋(日本)において、人間は自然の一部であり自然と共存していくことを良しとするため、個というよりはむしろ、自分の属するコミュニティの利益を考えて意思決定する傾向にある。
      日本では、個人として異端になりにくいが、集団として異端になることは得意であるので(明治維新のように)、日本は東洋的発想に戻った方がイノベーションは起きやすい。

 

    • ブロックチェーン(誰かが一元的に管理するのではなく、全員のデータに全員の信頼を付与して管理する仕組み)に代表されるのが仮想通貨であり、今までは通貨の発行権は中央銀行のみが、保有していたのだが、周知の通り中央銀行を介さずに通貨を発行できるようになっている(通貨の非中央集権化)。
      仮想通貨により生まれる経済圏をトークンエコノミーと称するが、非中央集権的な経済圏が発生することにより、ICO(仮想通貨により上場市場から資金調達する手法)で、個人・プロジェクト・地方自治体・国が既存の通貨以外で資金調達できる道が開かれる。
      因みに、既にブロックチェーン方式ではないもののTポイントやANAマイレージなどは立派なトークンエコノミーを形成している。ただ、ビットコインに代表される仮想通貨に対しては既存の通貨の既得権者であるオールドエコノミーのエスタブリッシュメント(政府、中央銀行、ウォールストリートなど)により規制が掛けられつつあり、しばらく勢力争いが続く模様であるが、流れは止められない。

 

  • 働かずに社内政治に勤しみ新しい改革に対して抵抗をする人種「ホワイトカラーおじさん」が、圧倒的に日本のGDPを下げている。そのような人には現在の会社を去ってもらい、本格的なAI時代の到来の過渡期に、人手が足りないベンチャー企業で名刺の整理、経費精算、クレーム処理などの事務作業や新人の育成を手伝って、何社も掛け持ちでしてもらえると助かる。

 

最後の項目は、(「ホワイトカラーおじさん」は)大企業での活用は難しいが、世の中全体では人材ニーズがある(ベンチャー企業には、攻めは上手いが守りに長けている人材が少ない)ということのようです。
ここに、我々の人材業界に対するインプリケーションがあるかもしれないですね。

ほんの一部の内容の要旨でありますが、しっかりとした自分なりの歴史観や哲学を持っているようなので、多岐に渡って主張しても一貫性があり分かりやすく、一度読まれてみると良いと思います。
自分も、「ホワイトカラーおじさん」にならないように精一杯自分に鞭を打っていかなくてはならないようです。

 

さて、案件です。
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現在同部門は、銀行全体の行方を左右する重要なポジションであるため、業務もかなり面白いのではないか?と思います。
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岡田 英行

岡田 英行

専門分野証券

メインのキャリアは大手日系・外資系投資銀行における10年に及ぶ円金利商品の金融法人向けセールス。
その他、リテールセールス、キャピタルマーケット、不動産証券化、ヘッジファンドなど金融における幅広い実務経験を有する。
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