コラム

最近嬉しかったこと

こんにちは。

梅雨本番と言いたいところですが、湿度の割に雨が降りませんね。
土砂降りも大変ですが、空梅雨も夏の水がめを考えると困ったものです。

来週はかなり晴天の日が続くようですが大丈夫ですかね?

 

毎年この時期は個人的にあまり良いことが無いのですが、先日嬉しい知らせが飛び込んでまいりました。

と申しますのも、2年前に、とある大手証券のフロントに転職された方から社長表彰を受賞したという連絡が参りました。「あっぱれ!」。

日頃から、我々の仕事は単にプレイスメントをお手伝いするだけでなく、その後に活躍していただくのが本来の目的であると思っていたので、エージェント冥利に尽きる吉報でした。

彼は非常に律儀な方で、先日プライベートで食事をした時も、「知り合いに北海道の網本がいて、春先に飛び切りの毛ガニを贈りますから住所を教えてください。」と申し出てくれました。
流石にいただくわけにはいかないと思い、着払いでお願いしたのですが、今まで食べたこともない上物のカニで感動しました。

このような気遣いをお客様にされていることが、彼の社長表彰に結び付いたのでしょうね。
かくいう私もエージェントを通じて2度ほど転職をしておりますが、そのような連絡は彼らにしておらず、不義理で深く反省しております。

また、今週は他にも大手証券のリサーチ部門に入社された方から、今後の社内での進路について相談を受けた際に、別の候補者を紹介していただいたり、と本当に果報者です。

後は、結果に結び付けるだけなのですが・・

 

shogi_01ところで、今週の日曜日の夜にNHKで「人工知能 天使か悪魔か 2017」を放映しておりましたが、ご覧になりましたでしょうか?

将棋界で、羽生善治氏を昨年5月に破った佐藤天彦名人が、今年の春先に「電王戦」と称して、DENSOが開発した将棋の人工知能 PONANZA(以下Pと略します。)と2番勝負を行い、二度とも完敗した場面を羽生さんの解説入りで紹介しておりました。

Pは機械学習として、過去20年分・5万局の棋譜を解析した後に、P同士で、700万局の対戦を行ったのですが、700万局って仮に1年で3500局打っても2000年掛かる経験値なのです。

よって、勝負にならないのは簡単に想像できますよね。

最初から定石破りの手をPが繰り出してくるので、解説者も慌てふためくのですが、10手後になってその真意が判明して更に衝撃が走るわけです。

対戦された佐藤名人は、「自分としては悪い手を打っていないのだが、いつのまにか悪い方向に導かれていた。」と感想を述べられ、羽生さんも「我々がセオリー以外として、直観で捨ててきた戦法にまだ勝機の可能性があった」とコメントされていました。

一番背筋が寒くなったのは、Pを開発した山本一成氏が、「(Pが)なぜそのような判断をするのか?」をもう理解できなくなってきていると告白していたことでした。

シンギュラリティ(人工知能が人間の能力を超えることで起こる出来事)が既に部分的に始まっているのだと自分自身は解釈しており、他の分野の人工知能でも、既に同様の事象が起こっているそうです。

他に、離職者が多い都内の病院事務の現場では、離職防止のために職員のアンケートを取り、人工知能で解析して離職者予備軍を抽出し、その人たちにカウンセリングなどでフォローをしているのですが、その人工知能の判断方法というのが独特で、アンケートの文面の意味を理解するのではなく、単語・接続詞・助詞の構成要素に分解し、解析して候補者を絞り出すという手法で、退職する方の文面の構成要素の順番に隠れた共通点があるのだそうです。

 

hospital_03我々人材紹介業界においても、ネット上での勧誘というのはある意味大きな変革でしたが、今後は人工知能をいち早く導入した企業が、利益を更に独占する動きになってくるのでしょう。

戦国時代にそれまでの槍主体から、鉄砲が出現して戦法が大きく変わり、更に大砲の出現で大阪夏の陣の決着がついたのと同じ流れです。

実際に、最近ある転職サイトでは、候補者にスカウトメールを出すと、「この候補者に似た方は以下の通りです。」と数名のレジュメが示されるようになってきております。
その転職サイトの会社内では我々が驚くような開発が進んでいるのでしょう。

ただ、人工知能の現状における大きな欠点は連続した大量のデータが無いと学習できないということなので、我々のような業者がある程度生き残るヒントはそこにあるのでしょうが、人工知能を使うということは避けて通れない流れでしょう。

後は、離職者予備軍の抽出と同じように途中で辞退されそうな方をいち早く察知して、次の候補者の方を探したり、辞退されそうな方に他の案件をご紹介するなどのサービスを行っていくことで活用できそうです。

この番組でも結論として、人工知能に人間は勝てないので、それを上手く活用する方法や出してきた回答に対する判断力を付けなければならないということでした。

人工知能はあくまでも回答を出すが、最終的に選択するのは人間ということです。

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    岡田 英行

    メインのキャリアは大手日系・外資系投資銀行における10年に及ぶ円金利商品の金融法人向けセールス。その他、リテールセールス、キャピタルマーケット、不動産証券化、ヘッジファンドなど金融における幅広い実務経験を有する。ご本人にとっての転職の是非を含め最善の道をご提示します。いただいた求人案件も、本当に良い案件なのか吟味してから良い点、そうでない点を整理してご紹介しております。

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