Miami 2017Miami 2017

コラム

Miami 2017

2017.03.01

こんにちは。

早くも都内では品種によって桜が開花していることもあり、少し気分的にも明るくなって来ますね。

 

ところで、今回のお題にどれくらいの方が反応されているのでしょうか?

以前申し上げましたが、私は未だにiPodのヘビーユーザーです。

一人で外出もしくは走っている時は、必ず聞いておりますし、最近はオフィスでも雑音防止で聞いていることがあります。

収録曲のほぼ9割は洋楽で、しかも内80%程度は70年代から80年前半の頃の曲です。

miami-beachiPodの最大の改善点は、現在聞いている曲名をいちいち確認しないと把握できないことで、実は題名を知らない曲がほとんどです。

先日もビリージョエルをソロデビューアルバムの「Cold Spring Harbor」から全曲通しで聞いていた時に、ふと、あれ?この曲は確か「Miami 20XX」だったけど何年だったっけ??と確認したところ、2017!そうか今年だったのか!!とちょっと感動してしまったのです。

 

この曲は1976年にリリースされたアルバム「Turnstiles(ニューヨーク物語)」に収録されていますが、私が初めて聞いたのは80年だったものの、ずいぶん先のことを歌ったものだなとその頃は思ったのです。

ビリーがこの曲を書いた1975年頃のニューヨーク市では、英語の話せない不法入国者が多数入ってきて犯罪が増加し、富裕層が周辺の郊外に抜け出して市の人口800万人の内100万人が生活保護世帯になって福祉費が膨大になり、破たん寸前にまで陥っていたこともあり、歌詞の内容もかなり悲観的で、「ブロードウェイの光が消え・・労働者が怒りまくり・・マンハッタンは海に沈み・・皆フロリダに移り住み・・」など、高校生の時にアメリカも将来的にはこんな状態になるのかなと不安を掻き立てられたのを覚えております。

ビリージョエルの予想が、ほぼはずれてくれたことは良かったのですが、とんでもない違う事態が訪れているのも問題で・・

 

そのMiamiから約100キロ離れた同じフロリダ州のパームビーチで、先日トランプさんと安倍さんがゴルフを27ラウンドもやり、当初予想されていた円高誘導や米軍の駐留負担の増額などの話題が出なかったことは良かったのですが、あまりにも日本側にとっては心地良すぎて将来的に梯子を外されなければよいがと懸念してしまうのは、心配性過ぎますかね?

トランプさんも過激なことを言う割には前言撤回もしくは主張取り下げを頻繁にしていて、柔軟性はあるものの、本心が良くわからないですね。

今年は、フランスやドイツでも選挙があり、EUの先行きがますます懸念される傾向が強くなってきます。

昨年のイギリスのEU離脱辺りからポピュリズム(大衆迎合主義)という言葉が話題に上るようになってきましたが、何も現在に始まったものでもなく太古の昔から存在したわけです。

 

book_rome塩野七海さんが、昨年から「ギリシア人の物語」を出されていますが、最近第二巻が発刊されました。

テーマは「民主政の成熟と崩壊」で帯には「黄金時代を迎えたアテネ。しかし、その崩壊の足音を手繰り寄せたのは民主政に巣くうポピュリズムだった」と書かれており、非常に昨今気になるテーマであったので、一巻から通しで読んでみました。

古代ギリシア地方は、地形が複雑で島が多かったため何と500以上もの都市国家(ポリス)が存在したわけですが、その中でも陸上国家のスパルタと海上国家のアテネが両雄でした。前者は「スパルタ式」の名の元になっているように、全人口の4%に過ぎないスパルタ人が支配する体育会の風土で、支配階級であったスパルタ人は7歳から寄宿舎生活に入れられて徹底的に、強い重装歩兵になるための訓練を受けていたために、頭脳も筋肉質で経済的にはあまり発展はしなかったのに比べ、後者は当初アルコンと呼ばれる貴族の代表が統治する体制でしたが、ソロンが財産に応じて市民を4等級に分けて、財産に応じて参政権と軍務を課すようになり、後にクレイステネスが成年男子市民で構成する民会を国政の最高決議機関としたことにより、民主政治が発展し海上貿易などを通じて経済的にも豊かでした。

その後ギリシア諸国はペルシア戦争を機に、アテネを中心とする軍事経済同盟であったデロス同盟諸国とスパルタを中心としたペロポネソス同盟諸国に分かれ、両者がBC431年より27年間も断続的にペロポネソス戦争で戦うことにより、ギリシア全体、特にアテネが疲弊していくことになるのです。

民主政治というと、全員参加型の政治システムで様々な意見が反映され良いシステムに思われがちですが、それは良いリーダーに恵まれて国の経済もそこそこ順調で市民が正常と思われる判断ができるという前提の上に成り立つということが、この本を読んで良くわかりました。

アテネは、ソロン、ぺイシストラトス、クレイステネス、テミストクレス、ペリクレスといった優秀なリーダーが存在していた時は、統治も比較的うまく行っていたのですが、ローマ帝国もそうだったように、優秀なリーダーがずっと出現するということもありえず、その後に小粒のリーダーが続き、そのアンチ集団が足を引っ張り、それにデマゴーグ(扇動政治家)が不安になっている市民の世論をかき回すという最悪の流れになっていくわけです。

 

そういった意味では、現在の世界の政治状況と似ている状況もあるかもしれません。

特に最近はネットでの全く根拠のない憶測記事がデマゴーグの役割を担っているので、何事も冷静に対処しなければなりませんね。

私も土日は極力ネットにはアクセスしないで、クーリング期間にしておりますし、電車の中も必要最低限以外はスマホを見ないで、できるだけ本を読んでおります。

宜しければ、「ギリシア人の物語」を読んでみてください。
「ローマ人の物語」は読破するのに1年近く掛かりましたが、今回は3部作なのでそれほど時間もかからないと思います。

 

いずれにしても歴史は繰り返しますので、我々の民主政治の行く末を想定する材料にはなるかと思います。

アメリカも皆がMiamiに移り住んで問題が解決するという単純な構図にはなっておりませんし。

 

さて、案件です。

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岡田 英行

岡田 英行

専門分野証券

メインのキャリアは大手日系・外資系投資銀行における10年に及ぶ円金利商品の金融法人向けセールス。
その他、リテールセールス、キャピタルマーケット、不動産証券化、ヘッジファンドなど金融における幅広い実務経験を有する。
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