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コラム

投資銀行30歳前後の諸君へ

2016.10.21

こんにちは。

前回(9月29日)金木犀の話をしましたが、今週(10月17日の週)になってまた金木犀の良い香りがするのでおかしいなと思ったら、2度咲きすることもあるのだそうですね。
今まであまり意識していなかったので、びっくり致しました。

朝晩もひんやりしてきて通勤も楽になりました。

下半期が始まり、多忙な日々を送っておられる皆様はいかがお過ごしでしょうか?

 

私は、最近お会いするのが30歳前後の投資銀行マンが多く、どの方も真剣に悩んでいて非常に好感が持てました。

エクイティ・アナリスト、カバレッジバンカー、キャピタル・マーケットなど、職種にばらつきはありますが、ほぼ共通の悩みを抱えていらっしゃいました。

どの職種も比較的人気が高く、そのまま現職で頑張れば社内でプロモーション(昇進)できる立場にいるのですが、「本当にこのままで良いのか?」と皆さん自分に問いただしているのです。161021_01

 

今から遡ること20年前、私が外資系投資銀行に初めて転職したのは32歳でしたが、その時の理由は会社の存在自体に疑問があり、数年後に無くなるとの確信からでした。(実際その通りでしたが)

しかし、この候補者諸君はどこも大手出身で、彼らが50歳になっても存在している可能性のある会社ばかりです。

 

例えばアナリストの方は、セルサイドアナリストとしてこのままランクアップしていくのが良いのか、それとも、PE(プライベート・エクイティ)ファンドに行ってターンアラウンド(会社の立て直し)を経験し、経営者として成長していくのが良いか?という悩みでした。

セルサイドアナリストの場合、公開情報を基に勝負している面が強く、正直、会社の表の顔で評価しているケースが多いと思うのですが、PEを通じて事業会社に直接参画すると見えてくるのは、現場で働いている生身の人間なので、かなり泥臭い部分まで手を入れて行かなければならないでしょう。

それこそ、社内の不正経理やセクハラ、パワハラなど問題は山積です。

そもそも問題のある会社でないと売りには出ないわけですから。
(私も40歳の時に、外資から地方の上場会社の社長室に転職した時は、あまりの違いに驚くことばかりでしたが、それは、今の自分のビジネスに非常に役に立っております。)

ただ、そのような修羅場を潜り抜けて立て直しができれば、本当の自分自身の力になるでしょうし、会社の看板で飯を食べている一般のサラリーマンとは明らかに付加価値の差が付きます。

日本で一番少ないのはプロの経営者です。

それを目指すのはいつなのか?というと、やはり基礎的なビジネススキルをつけた30歳前後というのが一つの節目になると思われます。

だから、まじめに自分の人生を考えている若者は悩むのでしょう。

 

カバレッジバンカーの方も、会社の看板で大きなビジネスをしてプロモーションしていくのが良いのか、それともPEに行って経営者を目指すのかという同様の悩みを抱えていました。

キャピタル・マーケットの方は少し視点が異なっていて、将来的に出身地に帰って地元に貢献したいという視点からの活動でしたので、他の方とはやや異なった案件なども含めてご提案させていただきました。

 

161021_03金融は基本的に装置産業です。

特にマーケット関係は、いくら稼いだといってもそれは、会社の資本と看板(信用力)があった上でのその当事者の力です。

よって、マーケット関係者は、社内の序列が確定した50歳を過ぎると皆さん行き場に困って悩みます。

日系であれば会社が居心地の良し悪しはさておき居場所は確保してくれますが、それを良しとするかそれとも否かと問いただすのか。

ただ、50歳で行き場が無くなってから考えるのは遅きに失するわけで、30代から真剣に考えるべきだと思います。

私の現役の頃は、各人のキャリアのトラックレコードを集めてアドバイスしてくれる人がほとんど皆無で、手探りで転職活動をして今に至るわけですが、若い方には極力失敗だけはしないように老婆心ながら自分の周囲を含めた事例を参考にアドバイスをしております。

 

順風満帆で会社生活を送っている方も、30歳前後で一度は自分のキャリアビジョンを考え直してはいかがでしょうか?

私は必ずしも転職が良いとは思っていませんので、一緒に考えていきましょう。

しかし、このように真剣に悩んでいる方の話を聞いていると、まだこの国は大丈夫かなと思います。

 

PE案件に関しては、HP上に出てないものが多いので、個別に私宛にご連絡をいただけると助かります。

★連絡先:h.okada@a-human.net

岡田 英行

岡田 英行

専門分野証券

メインのキャリアは大手日系・外資系投資銀行における10年に及ぶ円金利商品の金融法人向けセールス。
その他、リテールセールス、キャピタルマーケット、不動産証券化、ヘッジファンドなど金融における幅広い実務経験を有する。
ご本人にとっての転職の是非を含め最善の道をご提示します。

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