清原容疑者とマイナス金利清原容疑者とマイナス金利

コラム

清原容疑者とマイナス金利

2016.02.29

こんにちは。最悪の寒さは通り過ぎたようで、朝の通勤がかなり楽になってきました。

私は、珍しく先週喉が痛くなり、花粉症かと思って医者に行ったら単なる風邪でした。
弊社は、フロアに加湿器を数台設置したせいか、風邪やインフルエンザでダウンする人がほとんどおらず、
効果を実感して矢先だったので、風邪を引いてしまい少し恥ずかしかったです。

ところで、先日清原元プロ野球選手が覚醒剤の所持で逮捕されました。
私は野球にはほとんど興味がないものの、清原・桑田とは社会人同期(1986年)なので、
ある意味自分の人生の変遷とともにずっと見つめてきたこともあり、とても残念な思いです。

といっても、この噂は既に出ていたため全く驚かなかったですし、
彼がCMやテレビ番組に出演していたので業界のチェックの甘さには呆れておりました。

他にも有名歌手や俳優などの名前が既にあがっており、改めて根の深さを感じさせます。
一度やりだすと止められない世界なので、意志のあまり強くない自分は最も近づきたくない分野ではあります。

しかし、冷静に考えれば我々の身近な世界で似たような現象が既に始まっていて、
日本国どころか世界中が麻痺していることをお気づきでしょうか?

そう、いわゆる金融緩和という「麻薬」です。

そういった意味では、今の金融業界自体もう「麻薬」漬けになっているのではないでしょうか?

私が不安なのは、日本に限らず世界の金融関係者が緩和頼みという薬漬けに慣れてしまっていることです。

「株価が○○○○円台を下回れば、為替が1ドル○○円台を下回れば・・さらなる金融緩和策が期待できるので・・」
と著名ストラテジストが恥ずかしげもなくコメントをする。
日本国債のトレーダーは、顧客から購入した債券を日銀に売却して収益が上がったと喜び、
セールスは入札で顧客からの札を取ってくるのがメインの仕事になり、
金利のフローの世界のプレイヤーは、足腰が非常に弱ってきた感があります。

おまけに日本の宰相は金融緩和という打ち出の小槌を得たため、
それを頼りに構造改革に踏み込むことに躊躇し、なおかつ憲法解釈のこじつけという暴挙にまで出ております。

そんな中、1月29日に、大方の市場関係者の予想を裏切り日銀の黒田さんは超過準備預金に対するマイナス金利の導入に踏み切りました。

以前より、私は個人的に金融政策が万能ではないという信念を持っており、
一昨年より、そのうち金融政策が効かなくなってくる時代が来るのではないか?と危惧しておりましたが、
今回はどうもその一端がとうとう現れてきてしまった感があります。

まだあまり大騒ぎになっていませんが、
3月末のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の決算の結果(含み損の金額)次第では
安倍さんや黒田さんの責任を問う声が出てきてもおかしくないのではないか?と危惧しております。

国会前ではなく、なぜ日銀の前でデモが起こらないのか個人的にはとても不思議です。

それぐらい、現状の日銀の金融政策は将来に禍根を残すものだと確信しております。

奇しくも、先週の土曜日(2月27日)の日経の朝刊で、 KKRジャパンの代表(元日本取引所グループCEO)の斉藤淳氏が、
ほぼ私の思っていることを述べていただきました。

「今回は中銀自身がバランスシートを膨らませ、未曽有のカネ余りを生んだ。
最後の砦のいないバブルの後始末をどうするのか、まだ誰にも分からない。」

「金融政策は潤滑油にすぎないという原則に立ち返るべきだ。
アベノミクスの第3の矢が十分な成果を生んでこなかったという現実を直視する必要があるだろう。」

心地よい金融政策から醒めた後の痛みに、果たしてこの国は耐えられるのか
不安を持っている方は多いのではないでしょうか?

そろそろ、国民全体が痛みを伴う改革に長い時間をかけて耐えて行かなければならない時期が来たようです。

株価がどんなに上がっても、トリクルダウン(減税や規制緩和による大企業や富裕層の優遇策が間接的に国民の福祉が増大する。)はいつまで経っても起きないということはもう実証されていると思うのですが。

 

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岡田 英行

岡田 英行

専門分野証券

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