先週の台風に伴う大雨はひどかったですね。

水害でお亡くなりになった方にはご冥福をお祈りいたします。

鬼怒川の堤防の決壊は予想がつかず大変な被害になりましたが、私も自宅から1キロ先に多摩川が流れていることもあり、決して他人ごとではありませんでした。二子玉川駅の近くの多摩川沿いに広い兵庫島公園があり、サッカーグラウンド・野球場・テニス場の施設もあるのですが、今回の大雨で一面が濁流にのまれてニュースで見る限り大変な光景になっていました。

その4日後の日曜日にランニングで様子を見てきた時も、まだ枯草や枯れ木の塊が放置されていて、大変な被害だったと推測されました。

東京都の詳細な地図を見ていただくとお分かりになると思いますが、多摩川に沿って東京側には国分寺崖線（がいせん）という河岸段丘があり、立川市～国分寺市～府中市～調布市～世田谷区～大田区と30キロに渡って続いております。

太古の昔は現在のような堤防がなかったため、多摩川が武蔵野台地の広範な地域を10万年以上掛けて削ってできたものです。

国分寺崖線には高台ということもあり成城学園や、等々力、田園調布などの高級住宅地が点在します。

縄文・弥生時代にも当然のごとく人が住んでいたので古墳などが発見されています。

神奈川県側にも同じような河岸段丘が存在するのですが、名前はよく分かりません。

読売ランドや昔の向ヶ丘遊園があった高台と言うと何人かの方は想像が付くのではないかと思います。

その東京と神奈川の河岸段丘同士の距離は地図上で測ると何と5キロもあるので、多摩川は昔相当な暴れ川であったことは想像が付きます。

古代人が高台に住んでいたのも頷けますよね。

日本はご存知のように亜熱帯に近づいています。

昨年のデング熱に続き、今年は海水浴場にサメが出現して大騒ぎになりました。

私はダイビングをしませんが、伊豆辺りでは潜ると熱帯魚が泳いでいるそうです。

年々日本に上陸する台風も大型になってきております。

それに加えて最近また地震も頻繁に起こっております。

私は、10年前に自分にとって未知の世界だった東海3県でメゾネット型のアパートを80棟ほど建てたことがありましたが、地盤や過去の水害（土地の高度）などは常にチェックをしておりました。

これから自宅を買う方は、くれぐれも大きな河川の近くや海沿いの土地が低い場所に購入されるのは避けられたほうが良いと思います。

湾岸沿いのタワーマンションも平常時はおしゃれで景観が良いのですが、いざ災害が来たらどうなるのでしょうか？

また、どことは申し上げませんが地名に「サンズイ」の付く場所は地盤が緩かったり、低い土地であることが多いので気を付けてください。

一方で近所に古墳が存在するような場所は、昔から災害を免れてきた証ですので、良い場所かもしれませんね。

探してみると都内でも結構ありますよ。

転職も大事ですが、住環境は命に関わることなので慎重に選びましょう。しかし、濁流に流されなかった常総市のへーベルハウスは大したものですね。