こんにちは。酷暑の中お疲れ様です。夏季休暇は取られましたか？

私は、先週から今週に掛けて家族と犬を連れて軽井沢に行って参りました。
最近でこそペット可の宿泊施設が増えてきてはいますが、選択肢が限定されまして、ここ4年連続で同じ場所にお世話になっております。
ただ、最近軽井沢も猛暑に見舞われ35℃というのは珍しくなく、朝晩は涼しいもののもう避暑地という名称にはふさわしくないかと思われます。夏に限って言えば相対的に沖縄の方が涼しくなってきているようですね。

ところで、本日は最近私の周りで起きていることについてコメント致します。何度かこの欄でも申し上げておりますが、今年は大手企業を中心に景気が良くなっていることもあり、求人過多が続いています。
そのような中、20代の候補者の中で行儀の悪い方が目に余っています。
特に、金融の営業系の方に顕著のようです。

ある大手金融機関を転職のために、退職されたＡさん。
前職でも非常に成績が良かったようで、私も彼の将来を期待して一番適したと思われる求人元をいくつか挙げて推薦して書類が通り、甲社と乙社の面接が入りました。
ところが、直前で胃腸炎になったからキャンセルして欲しいと申し出てこられました。まあこれは良くある話なのですが、甲社を辞退されたその日に、乙社は本命なので2次面接が入ったら連絡を早目にくださいと言う。本当に胃腸炎なのか？しかもそれ以来電話しても出ず、メールでしか応答して来ない。その後、乙社の2次面接が入ったことを告げると、他社との兼ね合いでスケジュール的に間に合わないので、キャンセルして欲しいと言う。
ほぼ、コミュニケーションが上手く行かなくなった段階でその方は諦めていましたが、せめて私には、本音を言っていただいて相談して欲しかった。まあ恐らく私が力不足で信用してもらえなかったのでしょうね。

また他の金融機関で優秀な営業成績を収めていたＢさん。
彼は、もう3年前から相談に乗っていました。現職では土地持ちのオーナーなどへの食い込みが得意であったので、プライベートバンカーの道を進めていたのですが、他のエージェントからM&Aのコンサルを奨められM&Aの道に進みたいと言う。そこで、現状やっていることと齟齬がないようにと、ある金融機関のオーナー企業向けのM&Aに特化した部門へ特別にヘッドカウントを作ってもらって案件を進めました。ただ、まだ本人に迷いがあるようなので、「本当にそこでやりたいと思ったら連絡をください。」と一度彼を突き放しました。
1週間して熟慮した結果「是非とも受けたい。」と言ってきたので、プロセスを進めました。ところが人事面接の直前になって「外資系のコンサルに行きたい」と言い出す始末。「一体どれだけの大人が君のために汗をかいたのか分かっているのかい？」と言うのが精々で、クライアントには平謝り状態。

職業選択の自由なのでどこに行こうとご本人の勝手ですが、求職活動中のそのような態度にその人の本性が出てしまいますし、我々エージェントは良いですが求人元には失礼の無い態度で臨んでいただきたいです。他人にやった良いことも悪いことも必ず自分に返ってきます。

また、最近コンサル会社が大量採用をしてそちらに流れるのは当然の理ではありますが、景気が反転した際に待ち構えているのは大量解雇です。確かに横文字のコンサル会社は格好が良いかもしれませんが、自分の付く職種が本当に付加価値を出しているのか十二分に気を付けた方が良いと思います。直近でも私のキャンディデートが他のエージェント経由で某大手コンサル会社に行きましたが、自分の専門が生かせられないばかりか自分の在籍していた会社の子会社に出向して下請けの仕事をやる羽目になり、何のための転職だったのか、とぼやいておりました。お気を付けください。

一方で、最近某ヘッジファンドのファンドマネジャー案件で5名の若手にお会いしましたが、どの方も礼儀正しく自分の進みたい方向が明確で、有意義な時間を過ごすことができました。やはり若手でも中堅でも、自分の進むべき方向がはっきりしている方は魅かれるものがありますね。