こんにちは。お元気でいらっしゃいますか？
毎年勤労感謝の日を過ぎるとめっきり寒くなりますが、体調はいかがでしょうか？

先週は、高倉健さんの訃報が入ってきました。
NHKスペシャルでは、連日「あなたへ」のメイキングを中心に健さんの仕事に対する姿勢などを伝えておりましたが、「自分の普段の生き方がその役にふさわしいか？」ということを徹底的にこだわってきた姿に感銘を受けました。
私は、任侠映画の後の70年代から彼の主演作をほぼ全部見てきましたが、「鉄度員（ぽっぽや）」を見た後などは、夏場に家族で北海道旅行を計画して幌舞（幾寅）駅まで訪れて写真を撮ってきたのが昨日のように感じられます。
あの人間の大きさを演じられる俳優さんがもう日本にはいないのが非常に残念ですね。

ところで、先日グーグルのCEO ラリー・ページ氏が、20年後には人工知能の急激な発達により、我々の仕事のほとんどをロボットが行うことになり、10人中9人は今と違う仕事をしているだろうと述べていました。テクノロジーが仕事を代行して、人員が整理され住宅の値段が下がり急激なデフレが起こるとも予言しています。
もともと、2045年には人口知能の能力が人間を超えると予知されていましたが、そのスピードは速まる可能性は十分ありますよね？（映画「2001年宇宙旅行」の世界が13年過ぎても実現されていないという事実もありますが・・・）

チェスや将棋の世界ではもう、人工知能と人間の対決は恒常化されてきていますし、東京大学合格を目指す人工知能のセンター模試の偏差値は47.3で、昨年より2.2アップ。
単純計算であと、10年後には合格圏内に入ってきますよね。
ロボットが東大に入るようになったら、知的労働者の職種というのはどのようになるのでしょうか？

金融の世界でも、既に外国為替のマーケットではプライシングをコンピューターがするようになり、一部のトレーダー（ディーラー）が職を失っているとも聞いておりますし、超高速売買などで短期のトレーダーはかなり分が悪くなっていると思うのですが。
人間が判断する上で、常に背中を押して欲しいと思っている方は存在するので、営業系の職種は意外に強いかもしれませんし、資本市場関連やM&Aなどかなり複雑で高度な判断を要する職業は今後も根強い需要があるように私には思われます。

そもそも、我々のような江戸時代にはすでにあった人材紹介業もあと20年後に存在するかはよく分かりません。ビッグデータの研究などにより、汎用性のある職種の求人は機械によって代替される可能性はありますが、秘匿性の強い求人は中々無くならないと信じたいですね。
私もこのテーマについては、今後とも深堀していきたいと思っております。
ただ、健さんのようなオーラを出す俳優はいくらCGが発達しても再現できないことを祈りたいです。
コンピューターがいくら発達しても「気」は出せないのではないでしょうかね？